着る薬ってなんだろう?
こんにちは。旅する発酵料理家の山田雅恵です。だんだんあたたかくなってきて、春めいてきました。
着る薬と聞いて何を思いうかべますか?
そんな最近、なぜか頭の中に、『着る薬』というキーワードが浮かんできています。
着る?薬?
・・・・なんだろう?て一瞬、おや?と思いますよね。『着る薬』は、肌の弱い方やアトピーの方、子供以外でも着ること、肌に身に着けるもので心身が変わる、影響力があることを伝えたいです。一般の人は、食べるもの、住むところなどは、意識して選択すること多いですが、着ること、服はどうでしょう?
草木染め、藍染め、真綿(絹)、麻布、竹布、、、、昔から作られていたもので、今までつながって残っているものには残る意味があるのだと、最近おもうようになりました。
肌に身に付けるものは、意識していくことで身体に影響し、気持ちに与えるもの、毎日の生活の一部になってることに気づいている人はどのくらいいるでしょう?
では、『着る薬』とはなんなのか?
今回は私が思う、『着る薬』の中で2つを取り上げて
1.タケフ(竹布)
2.藍染
について書いていこうと思いますね!
タケフの心地よい素晴らしさ
タケフ(竹布)というブランドがあるのはご存知でしょうか?オーガニックや、自然食品などを意識する方は知ってる方、使ってる方は多いです。
竹の繊維からできていて、滅菌作用もあるのと天然繊維のため、2018年1月に医療用ガーゼと認定を受けました。
タケフの商品は再生繊維で肌に気持ちよく、着ていても汗かいても滅菌作用のため、臭いも出にくいといわれます。
タケフにある5つの特徴はこちら。
菌の繁殖を抑制するTAKEFU(竹布)は、医療関係の繊維製品としてはもちろん、肌に直接触れる布ナプキン・肌着・靴下など、また湿度が高くカビが発生しやすい環境に置かれることの多いタオル類、濡れた状態が続く台布巾などの素材として最適です。
私も家でタオルを使ってますが、湿ったままのタオルも臭いがつくことないので、旅先に持参するのはいつもタケフです。
タケフは代表が素晴らしい人格者
http://www.nafa-take.com/message.html
タケフ(竹布)は株式会社ナファ生活研究所の代表、相田雅彦社長がまたまた素晴らしいのです。
もう、愛が柱というか、自らの使命に沿って生きてるため、真っ直ぐで、清々しいのです。
タケフの会社に伺うと、いつも良い気が流れていて、気分が良くなる感じになります。
マイナスイオンに満たされてるというか。
会社設立20年を迎え、世界へタケフを広めるため、さらにピュアな思いで進んでいくんだなあ、、と応援しています。
身体に身に付ける服、生活に使うテキスタイルは身体に心に心地よいものを使う方が増えていただきたいです。
タケフの商品ラインナップは、かなりありまして、気になる方はこちらより。
藍染めのすばらしさも、着る薬につながる
この写真は、去年地元の神奈川県秦野市のお友達の畑で藍の葉っぱを収穫してきて、生葉で染めた藍染めのシルクショールです。
普通思う、藍染めはもっと紺色で濃くって、、、、という感じですが。
生葉で染めると、こんなきれいなブルーの色に染まるのです。この藍の能力はすごいのです!
それそろ暖かくなり、徳島の高校から送ってもらった藍染めの、たで藍も畑に種をまく時期が近づいてきています。
徳島の高校の藍の種無料頒布
藍染も発酵させてつくる染物です。
私の中で、藍は食べることで抗酸化作用や、抗がん作用などもいわれていて、昔の藍染め師は病気にならないといわれていたほど。
昔の人は今よりなぜかそれがいいのをわかっていて、日常生活に身近にあったのです。現代の生活は、その当たり前のものが、すぐお金を出せば手に入るようになり、ものの価値やストーリーを意識しないようになっています。
こんなにいいものが日本各地にあるのに、それを後世に伝えられず、衰退していってしますものがとても多いですね。
秦野で育てる藍
秦野市(はだのし)の渋川にて友人が有機農家さんをしています。
やまやま農園さんは、秦野市に移住されたご夫婦です。
羊を飼って、野菜やハーブ、徳島から取り寄せた、たで藍を育てています。
去年、8月にその友人の畑で藍の葉っぱを収穫して、生葉で藍染をしました。
藍の効果効能 薬としての藍
素晴らしい藍の効能をみていきましょう!どのような効果が、藍には秘めているのでしょうか。
藍で染めた肌着は、昔から冷え性や肌荒れ、汗もなどに効果があるといわれます。防虫効果も高く、江戸時代の古布も藍で染まった場所だけ虫食いが無かったり、大切な着物は、藍の風呂敷で包んでしまった…といわれます。また、水虫に効くとか、マムシよけになるとして、手甲伽半を染めていたという話も聞いたことがあります。“藍染の下着や靴下は臭くならない”というのも実感されている方は多いようです。
藍の歴史でも触れましたが、そもそも草木からとった染料は、布を染めるという以前から、病気に効く、薬として効果効能を追求したもので、太古の儀礼や儀式においては、色そのものに効果が期待されたものでした。それらが長い年月にわたって利用されてきたことを考えると、単なる呪術的な意味だけでなく、実際に効果を期待できたということだと思います。逆に言えば、漢方、生薬と呼ばれるものの大半は、染料としても使えるという側面を持っています。
まさに色は命を支えるものだったのです。その中でも特に藍は、さまざまな効能から洋の東西を問わず、薬として認められてきました。中国や日本に昔から伝わる薬学書、『神農本草経』『本草拾遺』『開宝本草』『本草綱目』といった書物には、藍の利用法や効果、効能が事細かに記されています。
近年でも、林原生物化学研究所などが藍の抗炎症作用、抗菌作用、抗酸化作用についての発表をするなど、改めて藍の効果効能に注目が集まっています
http://www.blue-edge.jp/06_effect.htmlより引用
昔から続く染物や天然繊維、織物などが今に残っているのは本当に良いもの、後世に残したいものだからですね。
こういうことを意識して着るものを選んで行きたいなとおもいますし、みんなが身体と着るものを意識できる世の中を作っていけたらとおもいます。
今回ご紹介したのはタケフ、藍染めの2つでしたが、身につけるものを意識することちょっとでも伝わったでしょうか。
私が考える『着る薬』とは、
『身につけることで、自然治癒力を高められ心も身体も健やかになる服』
を提案したいです。
着ること、食べること、住むこと、衣食住は私たちの暮らしのベースとなること、忘れてはいけないのではないでしょうか。